理学療法士転職の経緯
ぼくが転職を失敗したときの流れを紹介していきます。
(時系列)転職の流れ
- 2016年4月
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大学院進学。学業と業務の両立が不安だったので非常勤勤務をスタート
- 2017年12月
-
大学院卒業のメドが立つ。プライベートでは結婚して地元に帰ることが決まる。
非常勤職場に今年度での退職を伝える
→転職活動をスタート - 2018年3月
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大学院卒業
→転職先が決定 - 2018年4月
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転職先での勤務スタート
- 2018年5月
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転職先で退職を申し出る
- 結婚してできるだけ年収アップをしたかった
- 転職先を決めるリミットが約3ヶ月
- 他県への転職
転職先を探す方法
- ハローワーク
- インディード
- 地元の知り合いに相談
当時、この3つの方法で転職先を探しました。
ぼくは養成校が東京の学校だったので、地元に知り合いの同業者がほとんどいませんでした。
そのため、中学高校時代の友人や高校の部活時代の先輩後輩など理学療法士とは関係ない職種の人達に理学療法関係の人がいないか相談していました。
転職先の決定
ハローワークとインディードの求人は毎日チェックしていました。
希望勤務地での理学療法士求人はそこそこ出るのですが、給料が低いのがネックでした。
そんな中、高校時代の部活の一回り先輩(直接面識なし)が福祉関係で企業をされていて理学療法士を探しているから話を聞かないかということになりました。
当時、なかなか自分の希望に合う職場がなく焦っていました。
話を聞くと、療養型のデイサービスでリハビリができる理学療法士を探しているということでした。
理学療法士はいないので、責任者になってもらってその分待遇はよくするといわれました。
実際に提示された額も理学療法士の平均年収を数十万円ほど上回るものでした。
前述のとおり、結婚したてで年収を上げたい気持ちが強かったので、この職場に転職することを決めました。
1ヶ月で転職先を退職した理由
2018年4月から新しい職場での仕事をスタートさせました。
しかし、1ヶ月後には退職させてほしいと先輩に伝えました。
こんな短期間で退職することを決意した理由としては
やりがいを一切感じなかった
からです。
ぼくは理学療法士として
- 整形外科病院
- 整形外科クリニック(非常勤)
上記整形外科領域でしか働いたことがありませんでした。これはぼくが学生時代からスポーツ・運動器の理学療法に興味があったからで、これまで就職先を選ぶときには運動器領域に限定していました。
しかし、このときの転職では、自分の興味関心がある分野よりも年収アップに重きをおいていました。
転職先を決めたときは

年収が上がるし、割り切ってやれば大丈夫!
このように高をくくっていました。
しかし、入職して2日目の勤務が終わって帰りの車で



この仕事をずっと続けるのか・・・
このように感じたことを鮮明に覚えています。
業務内容がどうしてもやりがいを感じなかったのが第一ですが、職場の雰囲気もよくなかったことがぼくの気持ちをさらに押し下げていました。
入職して1ヶ月くらいたったときに、先輩には本当に心から申し訳ない気持ちでしたが、自分の気持ちを素直に話し、謝罪をして退職させてもらいました。
ぼくが転職を失敗した3つの原因
ぼくが転職を失敗した理由をもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
時間不足
1つ目は転職にかける時間が不足していた点です。
当時、転職活動にかけられる時間は3ヶ月間でした。
自分に合った理学療法士求人が出るかどうかは運というか本当にタイミング次第です。
転職活動の期間が短いほど、希望に合う求人と出会える可能性は必然的に低くなってしまいます。
情報収集不足
2つ目は情報収集が十分でなかった点です。
当時、結婚を機に地元に帰ることになりました。
前述のとおり、ぼくは養成校と前職は地元を離れていたので、転職先(地元)に理学療法士の友達がほぼいませんでした。
そのため、以下のような転職に関するタイムリーな情報をつかむことができませんでした。
- 理学療法士求人を出しそうな施設
- その施設が求人を出す時期やタイミング
- 求人が出ている施設の雰囲気
こういったうちうちの情報は知り合いの理学療法士がいると簡単に入手することができます。
「地元なのに何も知らない土地」での転職だったことが失敗した一因といえるでしょう。
年収アップにとらわれていた
3つ目は思考が待遇第一にとらわれていたという点です。
ぼくの場合はたとえ年収が高くなったとしても、運動器以外の理学療法では仕事を続けるのが気持ち的にしんどかったです。
結婚直後という状況でなければ、自分が興味を持てる運動器領域に絞って転職先を探していていたと思います。
理学療法士が転職で失敗しないための掟6選
失敗した経験から考えるぼくの理学療法士転職における鉄の掟6選を紹介します。
盛大にコケてしまったぼくの実体験ベースから話す内容なので、これから転職を目指すみなさんに少なからず参考になる点があるはずです。ぜひ、参考にしてください。
1.できるだけ早く転職活動を開始する
転職すると思ったらなるべく早い時期から転職活動を始めましょう。
ぼくの場合は転職活動期間が3ヶ月間しかなく



早く就職先決めないと・・・
このような焦りから自分を見失い、最善の選択ができませんでした。
転職先を決めるまでのリミットが長いほど自分の心にゆとりがある状態で転職先を吟味することができます。
また、自分に合った求人がどのタイミングで出るかはわかりません。
転職活動の期間が長いほど当然好条件の求人に巡り合う可能性もグッと高まります。
転職活動はまずノーリスクで始めましょう。
働きながら求人情報を空いた時間にスマホでチェックするだけです。
ハローワークだけでなく、必ず理学療法士専門の転職サービスを利用することをおすすめします。
- 非公開の高待遇求人がある
- 無料で登録できる
- 希望求人があると連絡をくれる
この記事後半に理学療法士専用の無料転職サービスをまとめておきました。
ぜひ活用してみてください。
2.情報収集を入念に行う
ありとあらゆる情報網を駆使して情報を入手しましょう。
ここでの情報収集は求人情報ではなく、同業者・家族・親戚などの口コミです。
転職活動を続けていると



この職場は業務内容も待遇もよさそう!
こんな感じで気になる職場が出てきます。
ただ、求人票からだけだとなかなか職場の雰囲気や働きやすさまでは把握できません。
そんなときは、他施設で働く理学療法士や家族などとにかく手当たり次第になにか知っていることがないか聞いてみましょう。
理学療法士は横のつながりが強いので、プチ情報などまで聞き出すことができるかもしれません。
また、同業種以外でも遠い親戚が気になる職場で働いてたことがある。など意外な人が情報を持ってたりします。
ぼくみたいに転職で失敗しないためにも入念に情報収集するようにしましょう。
3.施設見学で感覚を研ぎ澄ます
気になる職場があればその施設の見学にいきましょう。
施設見学はなるべく集中して望むようにしましょう。
見学のときに施設内をグルッと回って紹介されると思います。このときに職場スタッフの人たちの表情や雰囲気を身をもって体感できます。
やはり、人間関係が悪い職場ではなんとなく重い雰囲気があり、スタッフ同士の会話も極端に少ないです。
細かい人間関係まで把握することはできませんが、明らかに
「この職場雰囲気悪いな」
ということを感じないかチェックしましょう。
4.年収アップとやりがいを天秤にかける
4つ目は転職するときに①待遇面②やりがいのどちらに重きをおくのか決めておくということです。
ぼくの場合、この天秤がフラフラして定まっていなかったので、転職を失敗してしまったと思っています。
みなさんそれぞれに生活や守るべきものがあると思います。
そのため、待遇面をとにかく重視する!でも全く問題ありません。
どちらを重視するのかをはっきりと決めておくこと大切です。
5.理学療法士としの資質を高めておく
5つ目は
その5STEPはこちらです。
詳しくは下の記事で徹底解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。


6.理学療法士専門の転職サービスを使い倒す
最後は重要です。理学療法士専門の転職サービスを使いたおすということです。
後述しますが、この求人サービスを利用しないと、せっかくの好条件を見逃してしまうことがあります。
- ハローワークに掲載されない高収入求人がある
- 無料でだれでも簡単に登録できる
- 希望条件にあった求人が出たら連絡をくれる
理学療法士転職サービスの3つのメリット
転職サービスというと最近ではdoda(デューダ)やビズリーチなどが有名です。
ただ、これらの転職サービスはIT系・メーカー・コンサル系などが多く、理学療法士に関する求人はほとんどありません。
一方、これから紹介する理学療法士専門の転職サービスだと多種多様な理学療法士求人を紹介してもらうことができます。
ぼくは今までに転職を4回経験しています。今回話した失敗談のときは転職サービスは利用しませんでした。
しかし、残り2回のときは無料転職サービスを使い倒しましょう。その経験も踏まえてメリットを3つ紹介します。
理学療法士は完全無料で登録可能
理学療法士専門の転職サービスの最大のメリットは無料で簡単に登録ができるという点です。



無料ってなんだかあやしいなあ
このように半信半疑になる人もいると思います。
そういう方のために無料転職サービスの仕組みを説明します。


- 理学療法士は無料登録と無料転職相談が可能
- 転職サービス会社は無償で転職支援
- 雇用を希望する施設は転職サービス会社に人材の斡旋を依頼
そして、理学療法士が転職サービス会社から紹介された施設に入職した場合、病院から転職サービス会社に対して報酬が支払われる仕組みになっています。
つまり、理学療法士に対して完全無料であったとしても、転職サービス会社はきちんとビジネスとして成り立つわけです。
そのため、みなさんんは何の心配をすることなく、気軽に利用することができます。
非公開の高収入求人がある
転職サービスに求人の斡旋を依頼する施設は理学療法士を重要な病院戦力として考えていることが多いです。
きちんとした人材を確保するためにわざわざプロの転職サービス会社に依頼をしているわけです。
そのため、希望に見合った理学療法士に対しては高収入を提示することが多いです。
転職サービスに登録しないと見られない非公開求人というものがありますが、この中には、ハローワーク求人ではほとんどみることがない金額の高年収求人もあります。
求人情報の取得方法がハローワーク・インディードだけだとこのような好条件待遇を見逃すことになってしまうので、ぜひ理学療法士専門の転職サービスを利用しましょう。
希望求人が出たら連絡をくれる
専用の転職サービスに登録すると、希望年収や領域(運動器・中枢系・介護分野)などを大まかに聞かれます。
この希望条件に近い求人が出たときにはいち早く連絡をくれたりします。
転職サービス会社は求人募集の施設とヒアリングや連携をしっかりしています、そのため、その施設の雰囲気やスタッフ構成までも把握していることがあります。
気になる施設があれば、その施設のプチ情報を教えてくれたりするので、全く知らない施設のときはとても参考になります。
【重要】転職サービスは一括登録しておこう
このあと求人数が多いおすすめの転職サービスを5つ紹介します。
どらか1つを選ぶのではなく、全部順番に登録することをおすすめします。
理由は求人を依頼する施設がどの転職サービスを利用するか分からないからです。
もしあなたが転職サービスAしか登録していないとします。もし、あなたが希望する勤務地・年収・リハビリ対象などがマッチした理想的な職場があったとしても、その施設がAではなく転職サービスBを利用したらせっかくのベスト求人に出会えなくなってします。千載一偶のチャンスを逃さないためにもまとめて転職サービスを登録しておきましょう。



無料だから登録してもノーリスクだよ
【注目】理学療法士が登録すべき無料転職サービス
- PTOTSTワーカー
- リハビリのお仕事
- PTOTキャリアナビ
- PTOT人材バンク
- マイナビコメディカル
こちらの5サービスに登録しておけば、間違いありません。
今後転職する理学療法士は増える
2040年には理学療法士の供給数が需要数の1.5倍になるという試算が出ています。
理学療法士があふれる時代に突入していくことは間違いなく、今後は転職志願者はますます増えていきます。
- 理学療法士の過剰供給
↓ - 就職難&理学療法士の質が問われる(成果主義化)
↓ - 転職志願者が増える
↓ - 施設側は転職サービスを活用して優秀な人材確保を図る
また、理学療法士が増えていくことで成果主義にシフトしていく可能性もあります。
そうなると、転職者はますます増加していきます。
また、施設側も理学療法士に対して成果主義を求めるようになり、転職サービスを積極的に活用して優秀な人材を確保しようと動き出すのではないかと予測されます。
つまり、今後ますます転職サービス上に好条件の理学療法士求人が提示される可能性は高いと思います。
時代の潮流をとらえて転職活動を成功させましょう。
転職失敗談を有効活用しよう
ぼくの転職失敗談は参考になる点があったのではないでしょうか。
ぼくの失敗経験から考えられる転職活動を成功させるポイントはこちらの3点です。
- 無料転職サービスを使い倒す
- 徹底した情報収集
- 「年収アップ」と「やりがい」のどちらを優先するか決める
納得いく形で次の就職先を決められるように時間をかけて転職活動をするようにしましょう。