理学療法士にとって楽な職場5選
理学療法士にとって楽な職場とはどんなところなのか5つの着眼点で紹介していきます。
1.業務時間が短い
まずは就業時間です。理学療法士の場合は夜遅くまでリハビリすることはないので、いわゆるブラック企業のように月に何十時間も残業をするところはほぼありません。
しかし、定時を過ぎても業務が終了しない職場もあります。業務時間が長くて仕事が苦になる方も一定数います。
どんな職場が業務時間が長くなりやすいか説明します。
書類業務が多い
まず、書類業務が多い職場です。典型例は急性期病院でしょうか。
急性期病院の場合、転院先にリハビリの進捗状況などを記載した情報提供書を作成する必要があります。
この書類自体はそこまで煩雑ではないのですが、数が膨大になると時間がどうしても時間が長くかかってしまいます。
また、最近では国が地域包括ケアシステムを推進する流れになっています。
住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。
引用:地域包括ケアシステム|厚生労働省
ざっくりいうと、病院など医療に依存せずに地域全体が一体となって住民を支えていこうというコンセプトです。
このシステムによって急性期病院ではなるべく入院日数を短くして転院や退院を目指していくことになっています。
入院日数が短くなれば、入退院のサイクルが短くなり、そのぶん書類業務の数が以前よりも増えています。
また、介護保険を使ったサービスも基本的に書類業務が多いです。
しかし、デイサービスなどは書類業務が多くても、利用者さんの自宅に送った後や業務時間内で書類作成をする時間を作りやすいです。そのため、急性期病院ほど書類業務に追われて終業時間が遅くなることは少ない印象です。
外来対応が長い
外来リハビリを行っている職場も終業時間が遅くなりやすいです。
特に、スポーツリハビリは学生が多く、学校・部活帰りのリハビリで必然的に家に着くのが遅くなります。
ぼくが1番最初に働いていた職場も野球などの外来リハビリが多く、遅番のときは就業時間の平均が20時くらいで日によっては21時半すぎまで仕事をしていました。
一方、回復期や老健、デイサービスなどは役職者以外であれば業務時間的には楽な職場が多いです。
2.半強制的な勉強会がない
リハビリ業界は職場内で勉強会を開催する傾向があります。
どの領域の職場でも定期的に勉強会が行われているところが多いはずです。
この勉強会ですが、持ち回りでパワーポイントでまとめないといけなかったりします。そうなると、業務時間外で資料作成をしないといけません。
また、月1回とかであれば、まだいいんですが、「週3回必ずやる」とかそういう職場も存在します。
しかも自由参加としておきながら、空気的に参加しないといけない雰囲気が出ている場合もあるので、実質は強制的に勉強会に出ないといけなくて精神的な負担となる理学療法士も多いです。
小さいお子さんがいる方などにとって勉強会に力を入れているところは楽な職場とはいえません。
もし、今後楽な職場で理学療法士をしたいと思っている方は必ず勉強会の有無と頻度、形式を事前に確認しておきましょう。
ちなみに、ぼくが働いていた職場は隔週で朝6:00から英語論文を全文訳勉強会があってとても刺激的でした。(笑)
3.1人当たりの取得単位数が多い
理学療法士がリハビリ提供することで診療報酬という形で労賃を得られます。
医療保険の場合、この診療報酬は20分(以上)で1コマ(単位)となります。
そして、1日で理学療法士は18〜20単位を取得する場合が多いです。
仮に1日で18単位取得するとすると、1人に対して何コマ分でリハビリするかによってリハビリ対応人数が大きく変わります。
- 1人1単位
→18÷1=18(1日で18人対応) - 1人2単位で18単位取得
→18÷2=9(1日で9人対応) - 1人3単位で18単位
→18÷3=6(1日で6人対応)
1人に対して1単位(18人)と3単位(6人)ではリハビリ対応する人数が12人も変わってきます。
当然、少ない時間でたくさんの人をリハビリをしないといけない1単位ではかなり慌しいです。
一方、1人に対して3単位かける場合は比較的落ち着いて仕事に取り組める場合が多いです。
整形外科クリニックだと1人1コマで18単位取得する職場があります。
それに対して回復期リハビリ病院では1人3コマをかけていることが多く、時間的には楽な職場となりやすいです。
4.人間関係が良好
いくら時間的にゆとりがあって強制的な勉強会がないとしても、人間関係がよくない職場は気持ちがいいものでありません。
精神的に楽な職場だと、人間関係で余計な気苦労する必要もなく、毎日気持ちよく働けます。
精神的な楽な職場かどうかは理学療法領域や分野で決まるわけではなく、その職場自体の人員に依存します。
今後、楽な職場で理学療法士をしたい方にとって精神的安定性は最も重要といっても過言ではありません。
別の職場に転職を考えている方は以下の4点は必ず事前に調べておきましょう。
- 直属の上司はどんな人か
- 離職率が高くないか
- トラブルメーカーがいないか
- 中堅だけ抜けた組織体制ではないか
上3つはみなさんイメージしやすいはずです。
ぼくがぜひ、確認して欲しいのが中堅だけ抜けた組織体制ではないのか?という点です。
人間関係や労働環境がよくない職場は不自然に中堅理学療法士がいないところが多いです。
新人(1年目〜3年目)とベテラン(8年目以降)はいるけど中堅(4年目〜7年目)が極端に少ない職場です。
入職して最初3年間は頑張って働くけど、ある程度経験を積んだ4年目以降になるとゴッソリやめていきます。
そうすると、人員が足りないので新卒を大量採用します。
その新卒も中堅になるころに退職してしまうという繰り返しをしています。
精神的・肉体的に楽な職場であれば、仕事が慣れてきて本来居心地がいいはずの中堅の時期に退職するはずがありません。
つまり、中堅年代が明らかに少ない職場はなんかしらの問題を抱えている可能性があります。
ぼくの周りでも人間関係がよくないとウワサされている職場は見事にこのような人員体制になっています。
5.給料に対する満足度が高い
給料への満足度が高ければ、その分仕事が大変でも心理的に楽に感じるものです。
一方、給料に大きな不満を感じていると、少し仕事が大変なだけでしんどく感じてしまいます。
給料低いのになんでこんなにやらなきゃいけないんだろ
こんな感じで仕事に対するストレスを感じやすくなってしまいます。
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理学療法士にとって楽な職場を5つ紹介しました。
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