社会人向け通信制の理学療法士養成校はある?
日本全国に266校の理学療法士養成校がありますが、その中で通信制課程の学校は1つもありません。
下記の養成校一覧をみてもらうと分かりますが、国公立・私立含めてないようです。
国内の理学療法士養成校一覧はこちら
理学療法士にはコミュニケーションスキルや関節を筋肉を動かす手技習得が求められます。
こういった知識・技術を通信課程では十分に養うことができないからだと思います。
通信制の理学療法士向け大学院はある
理学療法士の資格取得ではなく、大学院だと通信制課程の学校があります。
最近は通信制の大学院はとても増えています。
代表的なところでいうと畿央大学大学院です。
ほとんどの講義はインターネットを利用して実際の講義と同じ時間帯に自宅や職場で受講することができます。先生の声や動作、教材、板書などがリアルタイムに送信されるので教室と同じ条件で受講することが可能です。さらに授業を収録したオンデマンド教材が用意されるのでいつでも復習ができるのはもちろん、欠席者も都合がつく時間に学修することができます。また、Skypeを使って個別指導やグループディスカッション、発表など、遠隔の学生に対してもきめ細かな指導を行い、社会人学生の学びを保証しています。ライブ授業に対応しない「実践演習」や研究指導については担当教員と学生の打合せの上、スケジュールを決定します。
引用:畿央大学大学院健康科学専攻
ぼくの後輩もこの大学院に遠隔授業で学び、修士号と博士号を取得しています。
ただ、研究の進捗状況報告するために、定期亭に学校まで足を運ぶ必要があるようです。
理学療法士は最短何年で取得できる?
社会人の方はなるべく短期間で理学療法士の資格取得をしたいのではないでしょうか?
理学療法士・作業療法士の資格取得の最短ルートについては下記事でまとめているので、興味ある方はご覧ください。
社会人は夜間学校がおすすめ
理学療法士養成校の学費は高いので、収入を落とさずに理学療法士の資格取得をしたい方は多いと思います。
そんな方におすすめなのが夜間学校です。
夜間学校は基本的に夕方以降に授業が行われます。
これから理学療法士夜間学校のメリットとデメリットについて紹介します。
夜間学校のメリット
まずは夜間学校のメリットを3つ紹介します。
モチベーションが高い人が多い
夜間学校は現在の職業を投げ捨ててまで理学療法士を目指している方がたくさんいます。
それだけ強い動機を持って入学してきているので、勉強に対するモチベーションが非常に高いです。
その環境の中で一緒に勉強することで自分の学力も自然と引きあげられやすくなるといえるでしょう。
仕事を続けながら資格取得できる
2つ目は仕事を続けながら学校に通うことができる点です。
家庭を持ちながら理学療法士を目指す方にとって収入ダウンは重大な問題です。
夜間学校であれば、仕事を続けながら資格取得に向けて勉強できるので、収入面の心配がいりません。
ただし、夜間学校とはいえ、長期実習のときなどは休暇をとらないといけません。
長期実習の期間は養成校によってまちまちですが、ぼくの場合は8週間が2回ありました。
最終学年は約4ヶ月くらいは実習期間になるので、その時期まで仕事を続けるのは難しいことを念頭におきましょう。
社会人学生が多い
夜間学校はあなたと同様に社会人学生の割合がとても高いです。
そのため、10代後半のイケイケのノリに振り回されることもありません。
落ち着いた雰囲気で勉強に取り組むことができるのが夜間学校の大きなメリットといえます。
夜間学校のデメリット
次は夜間学校のデメリットを2つ紹介します。
体力的にかなりハード
1つめは体力的にものすごいしんどいということです。
日中は仕事をしてそれから学校に向かって理学療法の勉強をするとなるとスケジュール的にかなりハードです。
夜間開講にしている埼玉医療福祉専門学校の時間割をご覧ください。
- 1限:17時40分〜19時10分
- 2限:19時20分〜20時50分
- 3限:21時00分〜21時45分
3限が21時45分までとかなりタフです。
体力的に自信がないという方は日中開講の養成校に進学することをおすすめします。
しかし、金銭面の問題や10代の人になじむ自信がない方は体力的に辛くても夜間学校に入学してなんとか頑張り抜きましょう。
イベントが少ない
これはメリットでもデメリットにもなります。
夜間学校は日中の学校よりイベントが極端に少ないです。
日中開講の養成校だと勉強以外のイベントが充実しています。
- 球技大会
- 学校祭
- 飲み会
- BBQ大会
- クリスマス会
- サークル活動など
夜間学校だとこのようなイベントが極端に少ないのが1つの特徴です。
学生生活を勉強以外もエンジョイしたいという方にとっては夜間学校は少し物足りないかもしれません。
一方、とにかく資格取得に突き進みたいという方にとっては夜間学校はおすすめです。
社会人向け通信制の理学療法士養成校はない
社会人向けに通信課程で開講している理学療法士養成校はありません。
これは理学療法士として必要な知識・技術を学ぶための対面授業や実技練習を十分に行うことができないためだと考えられます。
社会人の方で理学療法士の資格取得を目指す方は夜間学校をおすすめします。
夜間学校であれば、日中の仕事を続けながら資格取得に向けた勉強をすることができます。
しかし、体力的にかなりハードな3・4年間になることと、長期実習が始まる最終学年では仕事の継続が難しいことを念頭において学校選択をするようにしてください。