【悲報】理学療法士はいくら頑張っても年収1000万円到達は不可能!限界突破するための方法とは?

目次

理学療法士が生み出す年間売り上げ

施設に勤務して臨床業務に従事する理学療法士が年収1000万円以上を達成することはできるのか一緒に考えてみましょう。

診療報酬の仕組み

理学療法士は労働の対価として組織から給料をもらいます。

そのため、理学療法士がどのような仕組みで報酬をもらっているかを把握することが必要です。

まずはその仕組みについて解説していきます。

理学療法士の給料はリハビリ提供の対価としていただく診療報酬から支払われます。

診療報酬の金額は疾患別リハビリテーション点数表で決まっています。

こちらの表は簡略化した表なので、詳しくは厚生労働省のホームページをご参照ください。

点数は1点=10円です。

例えば、施設基準1をクリアしている施設で運動器リハを1単位すれば、185(点)×10=1850円の報酬をいただくことになります。

このように、医療保険下では理学療法士の報酬はこちら側で勝手に設定することはできず、厚生労働省のさじ加減次第ということです。

また、診療報酬の額は定期的に改訂されます。

理学療法士の年間売り上げの天井額

理学療法士の疾患別リハビリテーションで1番点数が高い245点/単位と仮定して年間MAX売り上げを概算してみましょう。

※取得加算分は計算外です。

年収計算の条件設定
  • 245点/単位を取得
  • 1日18単位
  • 月に20日勤務
理学療法士の年間MAX売り上げ計算
  • 1日の売り上げ
    2450(円)×18(単位)=44,100(円/日)
  • 1ヶ月の売り上げ
    44,100(円)×20(日)=882,000(円/月)
  • 1年間の売り上げ
    882,000×12(月)=10,584,000(円/年)
    →1年間で理学療法士はMAX1058万円売り上げる

理学療法士の売り上げは、年間通じてMAXの単位取得すると1000万円を超えることが分かりました。

1000万円以上売り上げたら年収もそのくらいいきそう!

次は年収1000万円の人に会社はいくらの支払いがあるか考えてみよう

【重要】あなた自身の人件費を知ろう

仮に1000万円の給与をもらったとすると、その人に対して会社が支払う金額は1000万円をはるかに超えます。

どういうこと??

上図を見てもらうとわかる通り、1人雇用としたときにかかる人件費は、給料だけでなくそれ以外に多額の費用がかかっています。

人件費の内訳

給与

みなさんがもらっている給料です。会社はあなたにこの給料だけを毎月支払っているわけではなく、下記のようなコストを毎月支払っています。

賞与(ボーナス)

見方を変えると、ボーナスも毎月積み立ているようなものです。

法定福利費

法定福利費の額が結構大きいです。厚生年金保険は会社が折半していることを理解しておきましょう。

福利厚生費

法定外福利費ともいわれています。福利厚生は会社の温情でいただくことができています。通勤費や家賃補助などがこれにあたります。

退職金

退職金も会社が支払う義務はありませんが、毎月コストとして積み立てて支払っています。

その他費用

このほかにもリハビリ室の光熱費や管理費などを毎月支払っています。

人件費ってこんなにかかっているんだね

給料<会社が支払う人件費

このように会社は1人のスタッフに対して給料以外に多額の金額を毎月支払っています。

この原理を知っているか知らないかは会社員として働く上で大きな差になります。

一般的に給料の1.5倍〜2.0倍の額を人件費(その他費用)として支払っているといわれています。

年収1000万円の人件費

年収1000万円の人にかかるコストはざっとこれくらいになります。

1000万円×(1.5〜2.0)=1500万円〜2000万円

理学療法士の年間売り上げはMAXでも1000万円でした。

売り上げ1000万円の人に年収1000万円を渡すと年間で

500万円〜1000万円の赤字となってしまいます。

つまり、施設勤務の理学療法士・作業療法士が年間こんつめて働きまくったとしても年収1000万円に到達することは不可能なのです。

理学療法士の年収はいくらが妥当?

では理学療法士・作業療法士の年収はどのくらいが適正なのか気になる方もいると思うので一緒に見てみましょう。

労働分配率とは

適正年収をしるためには労働分配率の知識が必要になります。

労働分配率とはざっくりいうとこんな式で計算できます。

労働分配率(%)=人件費÷理学療法士による利益×100

理学療法士がリハビリをして頂いた診療報酬に対して組織がどのくらい人件費として支払っているのかが分かります。

労働分配率が高ければ、成果に見合った額を給料などの人件費として支払ってくれていることになります。

一方、労働分配率が低い場合は理学療法士の利益が給料などの人件費に反映されていないと判断できます。

この労働分配率は業種によって大きく異なります。

業種労働分配率
製造業50.8%
卸売業49.5%
小売業50.0%
平均50.1%
引用:経済産業省企業活動基本調査

例えば、流通系の業種では労働分配率の平均が50.2%と発表されています。

ほかには電気・ガスなどのインフラ系は約20%、飲食系は約65%など様々です。

区分労働分配率
医療法人73.2%
国立78.9%
公立90.1%
公的77.4%
社保法人75.3%
その他76.4%
国公立除く75.3%
引用:第22回医療経済実態調査結果報告に関する分析|健康保険組合連合会

民間の平均は75.3%と報告されています。

他職種と比べても医療職は労働分配率が高い部類に入ります。

理学療法士の適正年収

では労働分配率を75%として理学療法士の適正年収を概算してみましょう。

運動器リハビリを想定して計算するよ

年収計算の条件設定
  • 運動器リハビリテーション料(1)
    185点/単位を取得
  • 1日18単位
  • 月に20日勤務
  • 人件費は給料(額面)の1.5倍
  • 労働分配率は62%
理学療法士による年間利益
  • 理学療法士が生み出す月間診療報酬
    1850(円)×18(単位)×20(日)=666,000円
  • 理学療法士が生み出す年間診療報酬
    666,000(円)×12(ヶ月)=7,992,000円
    ※加算取得分や光熱費等の差し引きは省略

次に、労働分配率=75%と年間利益の7992,000を代入して人件費を計算してみます。

労働分配率(%)=人件費÷理学療法士による利益×100

75(%)=人件費÷7992,000(円)×100
これを計算すると年間人件費は約599万円になります。

さらに

給料×1.5=人件費(599万円)

これを計算すると

理学療法士の適正平均年収は約400万円となりました。

理学療法士の平均年収は410万円といわれているので、その平均年収は極めて適正といえます。

理学療法士には自分の年収に不満をいう人が多いですが、至極全うなことを理解できたのではないでしょうか。

年収1000万円に必要な売り上げ

余談になりますが、年収1000万円を受けとるために必要な売り上げも見てみましょう。

(仮)年収1000万円を達成するには
  • 年収1000万円にかかる人件費
    1000万円×1.5=1500万円
  • 労働分配率75%に設定
    75(%)=1500万円÷利益×100
    利益=2000万円
  • 利益2000万円を作るための売り上げ
    2000万円=売り上げ-1500万円
    売り上げ=3500万円

年間3500万円の売り上げが必要

3500万円・・・

3500万円の売り上げをたてるためには1日に約59.4単位の取得が必要という計算になります。

完全に無理ゲーなわけです。

理学療法士でも年収1000万円到達する方法

臨床業務に従事する以外だといくつか理学療法士・作業療法士が年収1000万円に到達する方法があります。

1.大学教員

1つめは理学療法士養成校の大学教員です。

大学教員は役職が決まっていてそのランクに応じて年収が決まります。

大学教員のランク

助手→助教授→講師→准教授→教授

年収1000万円を超えるのは准教授あたりからです。

ただ、大学教員になるには海外論文投稿や書籍執筆などのずば抜けた実績がないとなれません。

また、専門学校の教員では年収1000万円には到達できません(※組織の上位に君臨できれば可能性あり)。

ぼくの知り合いにも専門学校の教員をしている人が数人いますが、大体年収500万円〜600万円程度です。

2.日本理学療法士協会の役員

みなさんご存知の日本理学療法士協会の役員になれば年収1000万円を超えます。

引用:役員報酬等規程|日本理学療法士協会

日本理学療法士協会の役員報酬は公開されています。

会長・副会長・専務理事・常務理事になると年収1000万円をクリアします。

しかし、大学教員同様にこの域に到達するには相当いばらの道といえます。

3.フリーランス

3つめはフリーランスで稼ぐ方法です。

最近は理学療法士・作業療法士として独立する人が増えました。

高単価の自費整体院や治療院を運営して成功すれば、年収1000万円に到達できます。

例えば、理学療法士の方が運営されているトリガー(TRIGGER)というサロンです。

こちらの施設は筋膜調整をメインにされている治療院ですが、1回の施術料金が22,000円(税込)です。

このような高額単価で人気店となれば、年収1000万円を達成することができます。

しかし、人気店になるには圧倒的な臨床スキル、マーケティングスキル、コミュニケーション能力などが問われます。ぼくのような一般的な理学療法士・作業療法士の方には難しいといえます。

4.副業で稼ぐ

最後は副業で稼ぐ方法です。

最近はインターネットが普及したおかげで個人で稼ぐ方法が格段に増えました。

その代表格がYoutubeの広告収入です。

全国の理学療法士・作業療法士の中にはYoutubeで大成功を収めている方もたくさんいます。

代表的なのは一般の方向けにストレッチの方法やポイントなどを分かりやく発信しているオガトレチャンネルです。

引用:オガトレチャンネル

見てもらうとわかる通り、一般の人でも取り組みやすいように分かりやすい表現方法で楽しく紹介をされています。


また、理学療法士のシダパンが運営されているシダパン【Youtube体育大学】チャンネルも大きな反響を呼んでいます。

引用:シダパン【Youtube体育大学】

理学療法士の専門知識を活かして自らトレーニングを実践してパフォーマンスの向上ができるか検証しています。

見ていると応援したくなるような動画がたくさんあります。

Youtubeはスマホ1台で簡単に始めることができます。

しかし、大きな成果をおさめるためには動画編集能力・企画運営能力・動画を投稿し続ける精神力などなど並大抵な努力では足りません。

まずは年収アップを目指そう

理学療法士・作業療法士が施設に勤務しながら年収1000万円を達成するのは診療報酬の特性上不可能です。

年収1000万円を達成するにはフリーランスで超人気店を運営する・大学教授・理学療法士協会の役員など正直一般的な理学療法士・作業療法士では難しいです。

そのため、年収1000万円を目指すよりも、今よりも少しでも年収をあげる方法を模索していくことをおすすめします。

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