最近、有名PTの講義をオンラインで見放題ということで大人気なのがリハノメです。リハノメは月額定額制で基礎から応用まで理学療法に関する講義を見れます。この記事ではリハノメの評判と口コミ、さらにぼく自身がリハノメユーザーなので実際の使用感などをまとめています。記事後半には「個人的リハノメおすすめコンテンツ5選」も紹介していますのでぜひ参考にしてください。
最近同僚がリハノメを使い出したけどどんなサービスか気になるなあ
リハノメの評判とクチコミ、実際の使用感を紹介するよ
職場の同僚や養成校時代の友人など身の回りでリハノメを使って自己学習をする人が増えていますね。
ぼくじしん、リハノメはとても重宝しています。
朝の通勤時間や布団に入って眠りにつく前など好きな時間にリハノメを使ってコツコツ勉強しています。
先に結論をいうとリハノメは全理学療法士に有益なサービスといえます。
その理由を世間の評判・口コミと合わせて紹介していきます。
リハノメの口コミと評判
まず世間のリハノメ評をみよう
最初にリハノメの口コミと世間の評判を紹介します。
いい口コミ
スキルアップにつながりそう!
悪い口コミ
リハノメの口コミと評判のまとめ
- 総じて評判がいい
- 豪華講師の話がタメになる
- 臨床能力向上につながる
- 動画が見れないことがあった
Twitterを中心にリハノメのクチコミと評判を調査してみました。
結果としては多くの理学療法士がリハノメのコンテンツに満足しているようです。
今回紹介したもの以外にもリハノメがタメになるという評価をしているPTがたくさんいました。
一方、マイナスの口コミとして「動画が見れなかった」というものがありました。
リハノメでは不定期的にシステムのアップデートなどの調整を行うみたいです。
頻繁に動画再生ができないことがあれば問題ですが、そのような報告はないのでその点は心配なさそうです。
リハノメのメリット
メリットも知りたいなあ
分かったよ!5つ紹介するね
次にリハノメのメリットを5つ紹介します。
1.新人セラピストでも安心
リハノメではシリーズ化した動画が多いのが特徴です。
例えば
「Touch Anatomy(筋肉と骨の触察の基本)」
という講義は全7回に渡るシリーズになっています。
シリーズ前半では筋肉と骨を正確に触診するためのポイントや注意点など基本から教えてくれます。
シリーズ後半ではその知識を踏まえて具体的な触診方法を学びます。
このように理学療法スキルを基礎から実践的なテクニックまで段階的に学習することができます。
講義がいきなり応用的な話から始まることがないので、新人セラピストの方がちんぷんかんになることなく、安心して勉強することができます。
2.どの職域のPTでもタメになる
リハノメは理学療法に関する多種多様なコンテンツが用意されています。
本当に幅広く学べるよ
そのため、職域にかかわらず全理学療法士にとって有益な情報を手に入れることができます。
- 運動器系
- 脳神経系
- 小児系
- 地域系
- 介護保険領域系
- 自費サービスなどの運営関連
- 内部系
- 生活環境系 などなど
3.毎月新作動画がアップされる
リハノメの素晴らしいところは毎月新作動画がアップされる点です。
現在、収録されているコンテンツだけでなく、どんどん新しい内容の講義が追加されていきます。
そのため、コンテンツを全て見終わるということがなく、次から次へと見たくなるコンテンツが登場します。
このシステムは業界初だと思いますが、リハノメの満足度が高い1つの要因だと思います。
4.サービス改善にものすごく前向き
リハノメを運営している株式会社geneの代表は張本さんという理学療法士の方です。
この張本さんはTwitterをされているのですが、リハノメユーザーから今後配信を希望するコンテンツ内容などを聞き入れてくれます。
このように、サービス代表が先陣をきってユーザーとコミュニュケーションをとり、サービス改善に努めているのはとても素晴らしいことだと思います。
5.スマホでも視聴できる
リハノメは事前にダウンロードしておけば、スマホでも気軽に視聴することができます。
- 通勤中の電車内
- 通勤中の車内
- 昼休憩
- お風呂の中
- 寝る前の布団の中
布団の中で見れるのいいね
このようにちょっとしたスキマ時間にリラックスしながらゆったりと視聴することができます。
リハノメのデメリット
いいところばかりだと逆に怖いから何かマイナス面はないの?
もちろんデメリットもあるよ
リハノメのデメリットは無料お試し期間がないという点です。
理学療法関連ではないですが、動画配信サービスのHulu・U-NEXTなどには無料トライアル期間があります。
まず、無料トライアルを利用して、もしサービスに満足がいかなかったり、意外にも利用する時間がなかったりしたら、解約してしまえば1円も払わなくて済みます。
一方、リハノメは無料トライアルがないので「とりあえず使ってみる」ということができません。
サービスの利用開始と同時に料金が発生します。
本当に必要なサービスか見極めたいな
貴重なお金をムダにしないために簡単な利用検討マニュアルを作成しました。
このあと紹介するこのマニュアルに沿って「本当に自分に必要なサービスなのか?」を検討しましょう。
【重要】リハノメの利用検討マニュアル
リハノメにはサンプル用の短めの無料動画が数本公開されています。
まずは、その無料動画を視聴してどんな感じかみてましょう。
こちらに無料動画を5本貼っておくので参考にしてください。
無料動画を見てリハノメに興味を持った方は本編のコンテンツにどんなものがあるか見てみましょう。
リハノメ公式サイトの配信動画一覧をタップするとチェックすることができます。
あなたが興味ある分野やこれから勉強したいと考えている領域の講義があるか確認しましょう。
公開動画を見て「タメになりそう!」と思ったらあとは利用プランを決めます。
リハノメには4つの料金プランがあります。
契約期間が長いほど月額料金が安くなる仕様になっています。
- リハノメパス1
(1ヶ月見放題)
月額3,080円 - リハノメパス24
(2年間見放題)
月額2,181円
※料金プランの最新状況は各自で確認お願いします
リハノメパス24とリハノメパス1では月額899円の差額があります。
2年間の支払い総額でみると21,576円も変わります。
リハノメパス24がいいな!
でもリハノメパス24はおすすめしないよ
なんでだよー
これだけみるとリハノメパス24が良さそうですがあまりおすすめしません。
その理由はリハノメが途中解約できないからです。
リハノメパス24で購入すると、途中で動画視聴しなくなっても2年間支払い続けないといけません。
ここまでたくさん話してきたとおり、リハノメのコンテンツは有益で理学療法士の知識・技術向上に役立つことは間違いありません。
しかし、今から2年後まで勉強に対するモチベーションが続くと自信を持って言える人は少ないはずです。
今は通勤中に動画視聴しようとしていても、もしかしたら職場が変わって通勤時間が短くなって動画を見る機会がなくなるかもしれません。
また、結婚や子供ができて月々の支払いがキツくなる可能性もあります。
2年後の自分を予想できる人はいない
→リハノメ2年契約は非推奨
だれでも2年後の生活環境や気持ちの変化は予測不可能なため、リハノメパス24はあまりおすすめしません。
もちろん「2年間は必ずリハノメで勉強しまくってスキルアップしてやる!」という方は問答無用でリハノメパス24を選びましょう。
実際にサービスを利用しているぼくがオススメするのはリハノメパス12です。
- 月額料金が約2,500円と負担が少ない
- あせらずにゆっくりと動画視聴できる
- 動画が豊富で1年間は高いモチベーションで取り組める
- 1年間なら自分の環境変化を予測できる
反対に1番やめたほうがいいのは1ヶ月プランのリハノメパス1です。
リハノメにはたくさんの動画が収録されていて1ヶ月間でサービスを有効活用することは難しいです。
視聴頻度にもよりますが、自分の身になるためには半年くらいの期間は必要だと感じています。
また、先ほど話したように2年後となると自分の環境変化を予測することは難しいですが、1年以内ではある程度見通せるはすです。
本当に理学療法士としてスキルアップしたいという方はリハノメパス12で学習しましょう。
【個人的】おすすめリハノメプログラム5選
- Touch Anatomy(筋と骨の触察の基本)
- 腰椎に対する力学・組織学に基づいた評価と運動療法
- 基本動作の分析とバイオメカニクス
- ニューロリハビリテーションの基本戦略
- 肩関節拘縮の見方と運動療法
最後に、数ある講義の中から特に有益だった動画を5本厳選して紹介します。
1.Touch Anatomy 筋と骨の触察の基本
1つ目は町田志樹先生のTouch Anatomy(筋と骨の触察の基本)です。
全7回シリーズの講義ですが、なんといっても内容が実践的なのが素晴らしいです。
モデルの人にペンでマーキングをしてリアルに筋肉の走行や骨の位置を確認することができます。
ただ、走行を確認するだけでなく、筋肉に触れるときの細かいポイントまで解説してくれます。
- 普段なんとなく筋肉にふれている
- 学生時代に触診の授業があまりなかった
- 筋肉の位置をイメージするのが苦手
- 的確にマッサージできるようになりたい
こんな方は必見です。
例えば、棘上筋は僧帽筋上部の深層に隠れています。
そのため、棘上窩をざっくり触るだけだと、実は僧帽筋上部しか触れられていなかったりします。
この講義では僧帽筋上部を避けて棘上筋をピンポイントかつ正確に捉えるテクニックが紹介されています。
理学療法の技術向上に必ず役立つ講義だと思います。
2.腰痛に対する力学・組織学に基づいた評価と運動療法
2つ目は園部俊晴先生の腰痛に対する力学・組織学に基づいた評価と運動療法です。
腰痛に対するリハビリでうまく結果を出せずに悩んでいる理学療法士は多いと思います。
ぼくもそのうちの一人です。
この講義では屈曲痛と伸展痛という典型的な腰痛パターンに分けてそれぞれ詳しく解説してくれています。
腰痛の屈曲痛と伸展痛はそもそもの発生メカニズムが異なります。
そのため、必然的にアプローチ方法が変わります。
この講義を聞くと、まず屈曲痛と伸展痛のメカニズムを根本的に理解することができます。
そして、その分類に基づいてどのようにして効果的な運動療法に展開していけばいいかも分かるようになります。
腰痛に対するリハビリの理論と実践が一連の流れで把握できるようになるのが秀逸なポイントです。
腰痛の方に対してどう評価してどんな運動療法すればいいかわからず
「なにすればいいんだ」
と心の中であせってしまう方におすすめです。
3.基本動作の分析とバイオメカニクス
3つ目は石井慎一郎先生の基本動作の分析とバイオメカニクスです。
石井先生はセミナー講師としてとても有名なのでご存知の方も多いと思います。
ぼくはリハノメ以外でも何度か講義を拝聴したことがありますが、石井先生はとっつきにくいバイオメカニクスの話をだれにでも分かりやすく話してくれるので時間があっという間にすぎます。
このシリーズは全6回に分けて基本動作の分析方法を学ぶことができます。
- 寝返り動作
- 起き上がり動作
- 立ち上がり動作
- 着座動作
- 歩行動作
動作分析って何をみればいいかわからない
このように動作分析をするときの着眼点がわからず、なんとなく現象だけをみているだけになっている理学療法士は多いと思います。
このような状態に陥る原因は基本動作のバイオメカニクスを理解できていないからです。
バイオメカニクスとは何か動作をするときの大前提となる普遍の真理みたいなものです。
その原理を把握せずに、動作を分析することはできません。
- 地面反力の発生
- 外部モーメントの影響
- CW・CA・CMなどカウンターの活動
- 支点・固定点・作用点の関係性
- 支持基底面の変化など
こういった類の話が苦手な方はぜひ石井先生の講義を聞いてみてください。
今まで難しく感じていたバイオメカニクスの内容がスッと頭に入り、動作分析をするときに何をみてどう解釈すればいいかが分かるようになります。
個人的には脊柱のVertical extensionの話がおもしろかったです。
4.ニューロリハビリテーションの基本戦略
4つ目は森岡周先生のニューロリハビリテーションの基本戦略です。
この動画は2シリーズになっています。
- 脳の可塑性と機能回復
- 運動学習メカニズム
理学療法士が運動療法を指導してそのときはよくても、次回リハビリのときは元に戻ってしまう。というのはあるあるです。
介入効果が定着しない1つの原因に運動学習をきちんとできていないことが挙げられます。
そのため、私たち理学療法士は人間がどんなプロセスで運動学習をするのか知っておく必要があります。
この講義を拝聴して脳の機能や学習メカニズムを知ったことで、漫然と運動指導するだけでなく、口頭指示の手段やフィードバックの方法など今までおざなりになっていた部分まで気を配ることができるようになりました。
5.肩関節拘縮の見方と運動療法
最後は赤羽根良和先生の肩関節拘縮の見方と運動療法です。
赤羽根先生といえば、肩関節のリハビリに関するベストセラー書籍を出版されています。
ぼくは肩の外来リハビリを担当するようになった当初、可動域の制限因子がなんだか分からないし、どこの組織を緩めばいいかも分からなくていつもあたふたしていました。
肩のリハビリは難しいよね
そんなときに偶然出会ったのが赤羽根先生の書籍でした。
本には肩関節の構造や各肢位における制限因子、伸張方法が分かりやすくまとめられていました。
本の内容を実践することで少しずつ介入効果を出せるようになり、肩のリハビリが楽しくなったことを今でも覚えています。
リハノメだと、その赤羽根先生の思考法や治療テクニックを動画で学習することができます。
細かい解説はしませんが、肩関節のリハビリに携わっている理学療法士は全員見るべき動画だと思います。
リハノメは全PTにおすすめ
リハノメの評判とクチコミ、また実際に使っているユーザーとしての感想をまとめました。
リハノメは新人セラピストから10年目以降の理学療法士までどの年代でもためになる有料コンテンツです。
リハノメの料金プランは1ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月の4種類があります。
ぼくがおすすめするのは12ヶ月プランです。
- 月額料金を約2,500円に抑えられる
- 豊富なコンテンツを網羅するのに1年くらいかかる
- 1年間であれば、モチベーションを保ちやすい
「絶対に2年間は使い切るぞ!」
こんな方は24ヶ月プランで問題ありませんが、途中解約できない点には注意しましょう。
価格と動作視聴期間のバランスがとれているのはリハノメパス12です。
リハノメを活用してガンガン理学療法士としてスキルアップしていきましょう!